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BMP6195.gif   インフルエンザ2000-2001(診断と治療) 

                                (文責:宮下和也)

   インフルエンザは1〜2日の潜伏期間の後、突然の発熱・全身倦怠感・時に嘔吐や下痢で発症し、
鼻汁や咳が加わり、高熱が3〜5日間続きます。高齢者や乳幼児などのハイリスク者では、気管支炎・
肺炎・脳症等を起こしやすく、入院や死亡の原因になります。

  従来は、症状から推定診断され、対症的に治療されました。しかし、1999年、わずか20分間で
インフルエンザウイルスを検出する迅速検査、および、A型インフルエンザに有効なアマンタジン
(内服)が保険適応になりました。2000年12月には、A・B両型に有効なザナミビル(吸入)も発売
されました(2000年12月時点では保険適応外)。

  発症48時間以内の場合、迅速検査による正診率は約90%と高く、またアマンタジンは著効します。
それ以後は、時間の経過とともに正診率は低下し、薬も効きづらくなります。耐性ウイルスの出現を
防ぐため、アマンタジンの使用は短期間に制限されています。

  解熱剤は治癒を2〜3日遅くします。さらに、アスピリンはライ症候群(肝機能障害および脳症)を
起こす危険性があり、ジクロフェナクはインフルエンザ脳症を悪化させる可能性があります。発熱は、
本来、体を守る反応ですので、基本的には、解熱剤で無理に下げる必要はありません。が、ぐったり
して、とてもつらい場合には、解熱剤によって症状を和らげることによって、体力の消耗が防げます。
インフルエンザに対して解熱剤を使用する場合は、アセトアミノフェンなどの安全性の高い薬剤を、
最小限の屯用に、とどめるようにしましょう。

  抗生物質は、インフルエンザ自体には効きません。細菌感染の合併が疑われる場合に使用されます。

  インフルエンザは、早期診断・早期治療が可能な病気です。症状が現れたら、すぐに受診することが
大切です。