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BMP6195.gif    本態性高血圧症2001

                         (文責:宮下和也)

  Uさんは、数年前から、本態性高血圧症で降圧剤の投与を受けていました。しかし、血圧が
180/110mmHgから下がらないため、来院しました。特に自覚症状はなく、一般生化学検査では、
高脂血症を認めました。

  禁煙・食事療法・運動療法を指示し、前医の薬を継続しましたが、血圧が改善しません。
仕事上のストレスが多く、交感神経の過緊張型です。脂質系への影響も考慮してαβ遮断薬を
投与しましたところ、半年後には 130/82mmHgに安定しました。

  その後通院が不規則になり、血圧が上がってきました。家庭では140/90mmHg程度なので、
自己判断で薬を加減しているというのです。

  一般に、家庭血圧は外来血圧よりも5〜10mmHg低く、家庭血圧の135/85mmHg以上は高血圧で
あること、また職場では、ストレスによって交感神経の緊張が高まるため、さらに血圧が上がる
可能性があることを説明しました。Uさんも納得されて、服薬の継続により血圧は再び安定し、
高脂血症も改善しました。

  高血圧治療ガイドラインでは、成人の場合、外来血圧で120/80mmHg未満が至適血圧とされ、
130/85mmHg未満が正常血圧、130〜139/85〜89mmHgは正常高値血圧、140/90mmHg以上が高血圧と
分類されています。降圧目標は、若・中年及び糖尿病患者では130/85mmHg未満、蛋白尿を認める
場合は125/75mmHg未満で、高齢者の場合は年齢を考慮することとされています。

  高血圧症は、心臓・腎臓などの臓器障害および動脈硬化(脳卒中・心筋梗塞など)を引き
起こします。自覚症状がなくても、食事・運動・喫煙などのライフスタイルの改善が大切です。

  降圧剤は作用の異なる薬剤が多種類あり、病態に応じた薬剤を目標血圧が維持できるように
使用することが求められます。