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BMP6195.gif   インフルエンザ2001-2002(診断と治療) 

                                (文責:宮下和也)

   インフルエンザは、普通感冒と異なり、毎冬全国民の約10%が罹患し、高齢者や乳幼児などでは、
気管支炎・肺炎・脳炎等の重い合併症によって入院や死亡の大きな原因になります。

  症状は、1〜2日の潜伏期間の後、突然の発熱・全身倦怠感・時に嘔吐や下痢などで始まり、
鼻汁や咳が加わり、高熱が3〜5日間続きます。

  最良の治療はインフルエンザワクチンの接種ですが、もし罹ってしまった場合には、すぐに
受診することが大切です。

  症状から推定診断される場合も多いのですが、現在は、迅速検査により容易に確定診断(A型か
B型か区別)できるようになりました。また、発症早期(発症48時間以内)の場合には抗ウイルス薬
による治療が可能です。現在、A型のみに有効なアマンタジン(内服薬)、A型・B型両者に有効な
ザナミビル(吸入薬)・オセタミビル(内服薬)があります。これらの薬剤は、いずれも効果発現が
早く、劇的な改善が期待できます。ただし、発症48時間を過ぎた場合は、十分な効果が得られません。
また、現在のところ小児用の剤型はありません。

  インフルエンザには、しばしば細菌感染が合併し、互いに協同して増殖を促すことが知られて
います。細菌感染症に対しては、抗生物質が使用されます。インフルエンザに合併する細菌としては、
黄色ブドウ球菌やヘモフィルス菌などが多く見られます。しかし、インフルエンザの流行期には、
A群溶連菌感染症も同時に流行しますので、抗生剤の使用前には細菌検査を行って原因菌を確認する
ことが重要です。

  今シーズンは、流行の始まりが例年よりも早く、また、群馬県内では今のところB型が主流です。
一般に、B型はA型よりも症状が軽いと言われますが、実際には、すでに入院を要する重症患者さんも
出ています。
流行前の抗体の保有状況を見ても、4歳以下および20歳以上では抗体保有率が低く、
大きな流行が危惧されます。流行のピークは例年1月下旬から2月ですので、今後一層の注意が必要
です。