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BMP6195.gif   花粉症2002:危険なステロイド大量筋注

                           (文責:宮下和也)

  今年のスギ花粉は、例年より多いと予測されています。2月中旬には本格的に飛散し始めますので、
1月下旬頃には予防治療を開始することが望ましいでしょう。

  「注射1本で治る治療があるそうですが」と質問されることがありますが、これはステロイド薬の
デポ剤の筋肉注射のことと思われます。効果は強力ですが、危険な副作用が多いため、花粉症には使用
すべきではありません。

  ステロイドは、副腎皮質から合成・分泌されるホルモンで、生命の維持に必要な種々の働きを担って
おり、アレルギーや炎症を抑える強力な作用があります。ステロイド薬は、人工のステロイドで、重い
気管支喘息発作やショックなどの際には、静脈注射などの全身投与を行う場合があります。ステロイドの
デポ剤は長期に作用する製剤で、安易な使用により、副腎皮質でのステロイド合成が長期間抑制されて、
医原性の副腎不全を引き起こし、生命に関わる場合があります。そのほか、消化性潰瘍・高血糖・高血圧・
易感染性・月経異常・催奇形性などの副作用があります。

  花粉症の治療は、抗アレルギー薬の内服および外用薬・ステロイド薬の外用薬などの安全性の高い
薬剤を用いるのが基本です。

  日常対策としては、次のことが大切です。

(1) マスク・眼鏡などで花粉の暴露を防ぎ、室内に入る前に花粉を払い落とす。
(2) 帰宅後すぐに、うがい・洗顔・洗髪する。
(3) 掃除を念入りに。
(4) 早寝早起き、十分な睡眠をとる。
(5) 刺激物を避ける

  抗アレルギー薬などの治療効果が十分に現れるには、約2週間かかります。一旦症状が出始めますと、
粘膜は過敏になり、治療を行なっても炎症はなかなか鎮まりません。自覚症状が現れる前から治療を開始し、
シーズン中は根気良く続けることが重要です。