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BMP6195.gif      漢方療法:不明熱

                         (文責:宮下和也)

   キャリアウーマンのZさんは、かぜを引いて以来、2ヶ月以上も37℃台の発熱が続くため、
受診しました。咽頭痛や咳などはありませんが、毎日朝から体がだるく、肩がこり、夕方に
なると発熱し、寝汗をかくのに足が冷えて、よく眠れない状態が続いていて、仕事ができない
とのことです。診察所見は明らかな異常はなく、血液・尿検査や胸部X線検査も、全く異常が
ありません。不明熱です。

   漢方的に診察しますと、舌は白くなっています。腹部では、おへその左側で動悸が触れ、
肋骨弓(ろっこつきゅう)の下に少し抵抗があります。柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかん
きょうとう)を処方しましたところ、1週間後には平熱に戻りました。全身倦怠感が残ったため、
十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)を併用しましたところ、日ごとに回復し、1ヵ月後には、
発病前と同じように、早朝から深夜まで仕事にいそしむようになりました。その後、時々、
オーバーワークになって受診しますが、漢方薬を服用すると、すぐ回復し、また活躍しています。

  Zさんのような症状は、日常診療で時々見受けられ、本人は非常につらいのですが、現代の
西洋医学的には異常なしとして、治療の必要性が認められず、治療の手だてもありません。
このような場合に、漢方治療が非常に有効な場合があります。

  ただし、類似の症状でも、肺結核や膠原病・白血病など、重い病気が原因の場合もあります
ので、自己判断せず、医療機関を受診することが大切です。

  また、漢方は、病名で処方が決まるものではなく、漢方医学的診察が必要ですので、漢方に
精通した医師の診察を受けることが大切です。