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BMP6195.gif      植物油は良い油?

                      (文責:宮下和也)

  動物性脂肪を控えましょうと、しばしば言われますが、それは本当でしょうか?

  食品の脂肪分は、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に大別されます。不飽和脂肪酸は、リノール酸と
α-リノレイン酸に分類されます。リノール酸とα-リノレイン酸は、人間の体内では合成されない
ため、食事から補給する必要があり、必須脂肪酸と呼ばれます。

  普通の菜種・紅花・大豆などの植物油は、リノール酸が主成分です。従来、リノール酸は、
体に良いと信じられ、摂取が推奨されたため、日本人は過剰に摂取して来ました。しかし近年、
そのリノール酸が、実は、様々な病気に関与していることが、明らかになってきました。

  リノール酸は、一時的には、血液中の総コレステロ−ル値を下げますが、動脈硬化の原因に
なるLDLコレステロールは下げません。さらに、リノール酸は、体内で、アラキドン酸という、
炎症物質に変わるのです。そのため、リノール酸の過剰摂取は、アレルギーや癌・動脈硬化などの
病気を生じたり、悪化させたりするのです。

  牛肉などに含まれる飽和脂肪酸は、体内では、オレイン酸などの一価不飽和脂肪酸に変わり
ます。オレイン酸は、オリーブ油やキャノーラ油などのハイオレイニック油に豊富に含まれます。
コレステロールの蓄積を防ぐ作用などがあり、適度の摂取は健康に良いのですが、カロリーが高い
ので、摂り過ぎは禁物です。

  根菜や葉菜・海藻・植物プランクトンは、α-リノレイン酸(紫蘇油の主成分)が含有します。
α-リノレイン酸は、植物プランクトンを食べる青魚の体内で、EPAやDHAに変わります。EPAには、
中性脂肪・LDLコレステロールを減らし、動脈硬化などを防ぐ作用があり、DHAは、記憶力を高める
作用などがあります。

  リノール酸と飽和脂肪酸の摂り過ぎに注意し、EPAとDHAの豊富な青魚を積極的に食べるように
心がけましょう。