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BMP6195.gif     甲状腺ホルモン補充療法

                       (文責:宮下和也)

   Cさんは、無気力・疲れやすい・寒がり・皮膚乾燥・脱毛・浮腫・嗄声・便秘などの
典型的な甲状腺機能低下症状があり、血液検査でも甲状腺ホルモン値が低下していたにも
かかわらず、治療を受けていませんでした。「甲状腺ホルモン剤を服用し始めたら、一生
続けなければならないから、閉経後でなければ処方できない」と担当医に言われ、つらい
症状を我慢していたというのです。

  甲状腺ホルモンは、成長発達・代謝・精神活動などを活発にする作用を有しています。
正常の場合、常に適切な範囲に入るように調節されています。

  その甲状腺ホルモンが不足する病気が、甲状腺機能低下症です。甲状腺機能低下症の
原因のほとんどは、
橋本病です。橋本病は、女性の10人に1人という、非常に頻度の高い
病気ですが、自覚症状が乏しい例も少なくなく、疑って検査しなければ診断がつきません。
高コレステロール血症・肝機能障害・心不全・鬱状態・意識障害・動脈硬化などを契機に、
橋本病が発見される例もあります。

  甲状腺機能低下症を生じますと、永続的に甲状腺ホルモンの補充が必要になることが
多いのですが、時には甲状腺機能が正常化したり、甲状腺機能亢進症を生じたりする場合も
あります。ですから、必ずしも、常に一定量の薬を服用していれば良いとは限りませんので、
定期的に、甲状腺機能検査が必要なのです。

  服用する薬は、体内に存在する甲状腺ホルモンと同一のものですので、不足分を適切に
補う限り、乳幼児から高齢者まで安全に服用できます。もちろん、妊娠中や授乳中も全く
問題ありません。閉経後でなければ服用できないなどということもありません。