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BMP6195.gif    インフルエンザワクチン   

                    (文責:宮下和也)

Q インフルエンザワクチンは、妊婦や乳児も受けられますか?     (30歳女性)

インフルエンザの最良の対策は、予防接種です。インフルエンザワクチンの効果は、
数ヶ月しか持続しませんので、毎年、接種が必要です。流行開始の4週間前までには、
接種を完了することが重要ですので、接種時期は10月上旬から11月末までが理想的です。
特に奨められるのは、次の方たちです。

ハイリスク群 
 @50歳以上(65歳以上は法定接種)
 A施設入所者
 B基礎疾患を持つ小児及び成人(気管支喘息・肺気腫・心疾患・糖尿病・腎不全等) 
 C妊婦
 D乳幼児、特に6〜23ヶ月の乳幼児
ハイリスク群に伝染させる可能性が高い群
 
@医療・介護従事者、施設従業員
 Aハイリスク群の同居者(小児も含む)
 

妊娠は、インフルエンザによる入院リスクを、約5倍に上昇させることが明かにされています。
インフルエンザワクチンは妊娠の全期間を通じて母児に対し安全であり、インフルエンザの流行期に、
妊娠14週以後に入る全ての女性は、インフルエンザワクチンの接種を受けるべきであると、
米国CDCは
勧告
しています。インフルエンザの流行期間は、例年12月から4月上旬までの約14週間ですので、
インフルエンザの流行開始前に妊娠が判明した女性は、ほぼ全て対象になります。
なお、妊娠中の抗インフルエンザウイルス薬の投与は安全性が未確認ですので、インフルエンザに
罹ってから抗インフルエンザウイルス薬で治療すれば良いというのは、全く誤った考え方です。

また、乳幼児は、65歳以上の高齢者と同程度に、非常にリスクが高いこと、効果がやや弱いものの
インフルエンザワクチン接種が有効であることが報告されており、それに基づき、米国では2003年
5月から、インフルエンザワクチンが
小児の定期接種に導入されています(対象者は、6〜23ヶ月の
乳幼児、および、同居する18歳以下の兄弟)。
現在、日本でも、乳幼児に対するインフルエンザワクチンの効果について、臨床試験が進行中ですが、
中間報告の段階では有効性が報告されています。

なお、1歳未満の乳幼児に対する抗インフルエンザウイルス薬の投与は、安全性が未確認ですので、
インフルエンザに罹ってから抗インフルエンザウイルス薬で治療すれば良いというのは、全く誤った
考え方です。
また、日本で、乳幼児での多発が問題になっているインフルエンザ脳症は、進行が極めて激烈です。
インフルエンザ発病から、わずか3時間で脳症を発症した症例もあるのです。したがって、インフル
エンザワクチンの接種を奨めずに、インフルエンザに罹ってから抗インフルエンザウイルス薬で
治療すれば良い、などとというのは、全く誤った考え方である、と言えるでしょう。
インフルエンザワクチンが、インフルエンザ脳症を防ぐことができるかどうかは、現時点では、実証
されてはいません。しかし、インフルエンザに罹患しない限り、インフルエンザ脳症を発症することは
あり得ません。
したがって、インフルエンザワクチンによってインフルエンザを予防することが、インフルエンザ脳症の
予防の点からも、極めて重要である、と言えるでしょう。

乳幼児は受けるべき予防接種が複数ありますので、上手に計画を立てて、是非、インフルエンザワクチン
の接種も受けるようにしましょう。

2003-2004シーズンのインフルエンザワクチン株は、2002-2003シーズンと同じです。

     A香港型株 A/New Caledonia/20/99 (H1N1)
     Aソ連型株 A/Panama/2007/99 (H3N2)
     B型株   B/山東/7/97