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BMP6195.gif    妊娠と甲状腺

                                                 (文責:宮下和也)

Q 妊娠女性の甲状腺診療および専門医への紹介のポイントを
教えてください。                          (産婦人科医)

A 女性は、約10人に1人の頻度で、甲状腺疾患が見られます。

妊娠中は、母児のために、特に的確な診断・治療が要求されます。
妊娠女性に甲状腺疾患がある場合、
甲状腺専門医の診察を受ける
ことが原則であり、産婦人科医と甲状腺専門医との連携が不可欠
です。

甲状腺腫瘍はまれではありませんので、甲状腺の触診は欠かせま
せん。が、甲状腺専門でない場合、触診を過信せず、早目に甲状腺
専門医へ紹介することが大切です。

甲状腺機能検査では、妊娠中に増加する甲状腺ホルモン結合蛋白の
影響を受けないフリーホルモンFT・FTの測定が基本です。

胎盤から分泌されるヒト絨毛性性腺刺激ホルモンHCGは、甲状腺刺激
ホルモンTSHに構造が類似し、甲状腺刺激作用があるため、妊娠初期
にはHCGによる甲状腺機能亢進症も少なくありません。
バセドウ病
との鑑別が重要ですので、専門医への紹介が原則です。TSH低値のみ
ならば経過観察も可能ですが、1ヵ月以上経ってもTSHが正常化しな
ければ、専門医への紹介が必要です。

一方、TSH高値は、甲状腺機能低下症を示唆します。妊娠中の甲状腺
機能低下状態は、母体のみならず、胎児に重大な影響があり得ますの
で、迅速に、専門医へ紹介することが重要です。