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(文責:宮下和也)
Q 健診で甲状腺腫を指摘され、病院で血液検査を受け、
異常なしと言われましたが、腫れている気がして心配で
す。 (36歳女性)
A 甲状腺腫とは、甲状腺が腫れている、という意味です。
どのように腫れているかによって、疑う病気が異なります。
甲状腺が全体的にほぼ同じように腫れている場合は、橋本病
(慢性甲状腺炎)やバセドウ病(甲状腺機能亢進症)などの
可能性が疑われますし、しこりを触れる場合は、甲状腺腫瘍
が疑われます。
甲状腺の触診は、基本的にはどの医師でも可能ですが、実際は、
その正確さの度合いは、医師によって大きな差があります。
さらに、甲状腺専門医であっても、触診のみでは誤診する可能
性があり得ますので、甲状腺疾患を疑った場合は、必ず、甲状
腺の超音波検査(エコー)を行うことが重要です。ただし、
エコー検査自体も、検査装置の精度・術者の技量により、判断に
差を生じる可能性がある点にも配慮が必要です。なお、CTや
MRIは解像度が低いため、一般的には、甲状腺の診断には
不向きです。
今回の場合、血液検査のみで判断されたようですので、腫瘍の
見逃しの可能性は否定できません。
また、血液検査は、甲状腺機能検査のほか、甲状腺に対する自己
抗体検査も複数の種類がありますので、何を調べたのか良く確認
する必要があります。
念のため、甲状腺専門医を受診することをお勧めします。