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Wakeikai Medical Corporation Miyashita Clinic (WMC) |
バセドウ病治療薬の注意点
(文責:宮下和也)
Q バセドウ病で、抗甲状腺薬の内服が始まりました。2週間毎に検査すると言われましたが、なぜですか?
また、いつまで治療するのでしょうか? (23歳、女性)
A バセドウ病は、甲状腺を刺激する自己抗体(TSHレセプター抗体)により、甲状腺ホルモンが過剰になる病気
(甲状腺機能亢進症)です。
治療には、@抗甲状腺薬の内服、A放射性ヨード治療、B外科手術、の3種類があります。
抗甲状腺薬の内服で寛解(治療不要な状態)に至るには約3年間を要し、寛解率は約70%です。
抗甲状腺薬には、MMI(メルカゾール)とPTU(チウラジール、プロパジール)の2種類があります。
MMIは作用が強く、持続時間も長く、また、PTUに特徴的な血管炎症候群や重症肝障害の副作用が少ないため、
一般的に、MMIが第1選択とされます。
両者に共通する重篤な副作用として、頻度は稀ですが、無顆粒球症があります。
顆粒球(好中球)は白血球の1種で、細菌を殺す働きがあります。顆粒球が著しく減少したまま、発見が遅れますと、
敗血症を生じて生命に関わる危険があります。
投与開始から2−3ヵ月以内に生じることが多いため、その間は、約2週間毎に採血して顆粒球減少の有無を確認
することが義務付けられているのです。
無顆粒球症を疑う主な症状は、高熱です。
抗甲状腺薬を服用中に高熱が出た場合は、ただちに受診して、血液検査を受けることが大切です。