| ト ッ プ | 御 挨 拶 | 診療案内 | 医師紹介 | 交通案内 | お知らせ | トピックス | 健康講座 | リンク集 | 求人案内 | 研究業績 |
Wakeikai Medical Corporation Miyashita Clinic (WMC) |
橋本病と妊娠
(文責:宮下和也)
Q 橋本病で甲状腺ホルモン剤を内服中です。妊娠を希望していますが、大丈夫でしょうか?(28歳、女性)
A 橋本病は、甲状腺の病気の中では最も頻度が高く、女性の10人に1人の割合で見つかります。
免疫の異常によって、甲状腺に慢性炎症を生じる病気です。
個人差はありますが、長い目で見ますと、甲状腺ホルモン不足(甲状腺機能低下症)の原因になります。
その場合、不足分の甲状腺ホルモンを補う治療が行われます。
適切に治療されていれば、妊娠・出産には支障ありません。
ただし、甲状腺ホルモンは、胎児の脳神経系の発達に重要な役割を果たしていますので、
妊娠中は甲状腺ホルモンが不足しないように、注意深い診察が必要です。
妊娠中期以後は、胎児が自分の甲状腺で甲状腺ホルモンを作れるようになるのですが、
妊娠初期には、胎児の甲状腺が未熟のため、母体由来の甲状腺ホルモンに依存していますので、
特に、慎重な観察が求められます。
また、妊娠初期には、胎盤から分泌される、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンHCGによる一過性甲状腺機能亢進症が
見られることもあります。
ですから、妊娠の予定がある場合は、それまで病状が安定している場合でも、甲状腺専門医の診察を受け、
妊娠が判明した段階で、必ず、検査を受けるようにしましょう。
なお、出産後、橋本病が悪化することが多いので、甲状腺専門医の診察を受けることが望まれます。